極端な他職への転職

葬祭業から大型観光バス運転手への転職は周囲を驚かせましたw

お客さんからは電話が来て「何で?どうして?」と。

あとは葬祭業している他社(他の地域)3社からそれなら当社に来てくれ!とも連絡がありました。

ではなぜ、経験無い職種にしたのか。

葬祭業では色々な方の最後を見て考えて来ました。

元々、私は大勢の前で話すのは緊張し易く苦手でした。亡くなった方に触る等も嫌だったと思いますし、事故等や火災などで損傷の激しい遺体も目を背けていたかもしれません。

しかし葬祭業を7年間、終えて振り返ると500人の前でも平気で喋れるし、遺体にも着替えをしたり手を握ってあげたり。

酷い遺体も何度も見て、震災時には他の葬儀屋が耐えられないと言い出したランドセルがずらりと並んだ棺、それらを進んで対応したり。

明らかに変化している自分が居ました。

これらは経験の無い仕事へのチャレンジによる得られた代えがたい存在になりました。

 

大型バスのドライバーは最初から無茶ぶりでした。

しっかりと研修した後に乗務させるとの話しが免許取得の翌日に入社、そして免許取得の3日後には乗務員不足でドライバー2名で旅行ツアーの大型を運転してくれと(私ももう1名のドライバーも反対しました)。

そして当時、ニュースのもなっていたバスドライバーの異常な勤務体制へとなっていくのでした。

 

ブレーキを踏む事を許さない先輩

普通の車での減速は「エンジンブレーキ⇒フットブレーキ」です。

大型バスは教習所では普通車と同じ様に教習しますが実際は

 「エンジンブレーキ⇒補助ブレーキ⇒フットブレーキ」です。

補助ブレーキとは「排気ブレーキオイルでの抵抗や磁力を使った減速装置等」の事です。

大型車によって搭載されている物が違い、操作レバーも何段階か(減衰力)操作出来る物があります。

話しは戻りますが、私に教育した先輩は止まる寸前までフットブレーキを使うなと言うのです。

エンジンブレーキと補助ブレーキのみで止まれと。

まあ、危険な教育で新人が止まれる訳もなく、と言うか危険です。

こうしてブレーキを踏めない恐怖症となりましたw

その後、通常の乗務で他の先輩に聞きフットブレーキも使え!と言われようやく普通に乗務できるようになるのでした。

 

バスドライバーは4年間でした。

本当は余命僅かの母親に辞めて欲しいと言われていて自分でも異常な勤務形態に我慢なりませんでした。

しかし、中途半端に辞めたらもったいない。しっかり自分の物にして辞めよう!

最終的に納得したのは大型バス8台組での1号車をした事や、狭い道でも苦にしなくなった事ですね。

あと、この業界に居たらリスクが大きいなとも。

そして観光バスドライバーを退職するのでした。

 

つづく・・・。

 

 

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